キャッシュレス決済が普及してきて、街での買い物でも、スマホ決済、ポイント決済、
クレジットカード決済など、現金以外で支払う事も多くなってきました。
そうなると財布も、クレジットカードとポイントカードに、数枚の紙幣と少しの硬貨が
入るサイズで済むことになります。
ここ15年ぐらい、僕はバイカーズウォレットと言われる厚めの革でズッシリと重い
ロングウォレットを使用してきました。
こちらは2年ほど前に僕が製作し、今まで使用している物です。
バイカーズウォレットは、オートバイに乗る時にはウォレットチェーンなどでベルトループに
取付けることで落下防止にもなりますし、
ウォレットホルダーを使用する事により、あえて財布を目立たせてファッションの一つに
なったりもしますので、オートバイ乗りの方には結構好んで使われている財布でもあります。
自分で作った財布は愛着もありますので気に入ってはいたのですが、
時々この大きさが逆に邪魔に思うようになったりして、ちょっと出かける時などに、
もう少し気軽に持ち歩ける財布が欲しくなりました。
・・・って事で、
今、自分が必要な物が最低限だけ入る
コンパクトな財布を作ってしまおう!
と、考えたのです。
二つ折りか三つ折りの財布で、広げると片側にクレジットカードのポケットが3つ、
もう片側には小銭入れとポイントカードのポケットが1つとイメージをしました。
早速ポケットの図面を引き始めます。
ミリ単位の調整をしつつ、3つのクレジットカードポケットには2枚づつの計6枚が入るサイズに。
小銭入れは、広げて中が全部見えるコインケースで蓋にカードポケットを1つ付けることにしました。
今回は僕の今までの教訓から、まずは内側ポケット部分を先に製作し、
それを採寸後に外側部分を製作するという感じで、段階を分けて製作する事にしました。
なぜなら「レザークラフトあるある」な失敗として、革の厚みの計算ミスで
寸足らずになってしまったりする事があるからです。
ペラペラな型紙ではうまくできていても、革は一枚の厚みが0.8m~3mmほどありますから、
その厚み分を考慮して作らなければいけないのです。
さらに、実際に革を重ね合わせて縫っていくと、なぜだか単純な革の厚み分以上の厚さになって
しまうこともよくあるんですよね~。
ちきしょー外側がギリ足りない!みたいな。w
って、ことで・・・
まずはカードポケットを製作。
からの~、
コインケースを製作。
この二つを重ね合わせて採寸し、
+α数ミリの余裕を持たせて外側をカットしました。
2ヶ所のバネホックで留める三つ折り財布です。
段階的な製作で失敗ナッスィング!!
早速、カードポケットとコインケースを縫いつけて、グルっと巻きつけると、
ほら・・・
ちんちくりんやないかーーーい!w
うそやん・・・
そんなはずはない・・・
緻密な計算で何回も確認したはずだ!
しかもギリとかならまだしも、10mmほど足りないって・・・
なぜだ!
なぜなんだ~~~!!
ど~んだけ引っ張っても・・・
ダメっす!w
意味ねぇ~~!
段階的製作意味ねぇ~~!
ハァハァ、ハァハァ・・・
でも、こんだけ大きな革ですのでポイするのはもったいないし・・・
てか、すでに内側ポケット縫い付けちゃってるし・・・
よし!
いっその事こと・・・
切る!
で、
継ぎ足す!
縫い付けて・・・
バネホック付けて・・・
な、な・・なんとか完成です!
以前に製作したロングウォレットは、外側に厚さ3mmの革を使用していましたが、
今回はなるべく薄く、それでいて強度ももたせる為に厚さ1.5mmの革で製作しました。
開けば・・・
カードポケット3つに・・・
コインケース&蓋にカードポケット。
コインケースは大きく開くので小銭が一目瞭然です。
コインケースが大きめなのは、たくさん入れる為じゃなく、広く薄く入れる為です。
そして、寸足らずで継ぎ足した部分は・・・
うん。いいよ、いいよ。
こんなデザインだったよ。
継ぎ足しではないんですよ!
最初っからこんなデザインだったんですよ!
計画的なんですよ!
誰がなんと言おうとね!!
ま、まぁ、うまいことごまかせ・・・
もとい!
リカバーできたかと。w
これからこのコンパクトウォレットを実際に使ってみて、使い心地を確認していこうかと思います。
イメージどおりにできてるかなぁ?
あとそれに加えて、またちょっと違う財布も作ってみようかなぁ~?
さらにコンパクトにならんかな?
なんて、欲望がふつふつと・・・
次こそは「レザークラフトあるある」にならないようにしなきゃですね。
って事で、
「失敗は失敗で終わらなければ失敗ではない!」
と、いうためになるお話でした。
って、違うか。w