自作した木型で、ウェットフォーミング(革絞り技法)による立体成形をしてみた。

今回は、前の記事で製作した木型で実際に革絞りをしてみます。

 

 

木型製作の記事はこちら↓

 

それではこの木型を使い革絞りをしていきます。

最初に凸型を用意します。

 

 

表面、裏面を水で十分に濡らしたヌメ革を上に乗せます。

 

 

そして凹型を乗せて、指でグイグイと押し付けます。

このまま凹型の上にベース板を重ねると、革とベース板が密着して形状が崩れてしまうので、

端切れの革を挟み、ベース板と凹型に隙間を作りました。

 

 

隙間を作る事で、密着している時より乾燥も早くなるかと思います。

そして、その上からベース板を重ねて・・・

 

 

クランプで固定し、6時間ほど経過。

 

 

どうなっているのか見てみましょう。

 

 

ベース板を外します。

 

 

いい感じに乾燥していますね。

そして、凹型を外します。

 

 

この時点で完全に乾いていなくてもOKです。

本来は完全に乾燥するまで待ったほうがいいのかもしれませんが、

一日に3〜4個を絞ろうかと思うと待っていられないので、6時間程を目安に革の交換をしています。

 

 

革を外し、そのまま別の場所でなるべく形状を崩さないように乾燥させます。

 

 

綺麗に立体形状ができていますね。

 

そして実際にはここから、カット、穴あけ、縫い、磨きの工程があります。

立体になっているので工作板での作業は難しい為、それぞれの工程で治具が必要になってきます。

今回は4つの治具を作成しました。

 

 

 

あ、治具は企業秘密です。w

 

 

 

そして完成した物が・・・

 

 

JB23ジムニーキーレスケースです。

 

この刻印も自作しましたので、またオリジナル刻印の作り方も記事にしたいと思います。

革絞り木型は、簡単な形状であればホームセンターの材料を使い安価で作れますし、

革絞り技法を使えば作品のバリエーションが広がりますので、皆さん是非チャレンジしてみて下さい。

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